新緑の五月となりました。
毎日暑いですが、ゴールデンウィークを楽しくお過ごしですか。
マキ&ナオは、日本のコンサートツアーがはじまり、充実した日々を送っています。
東京公演の5月8日まであと数日となりました。
皆さんにお目に掛かれるのを今から楽しみにしています。
プログラムの最後の曲は、今までずっとロマン派の大曲を入れていましたが、今春のリサイタルでは、「ベートーヴェン チェロとピアノのためのソナタ 第3番 全楽章」をお届けします。
「ベートーヴェン」だから暗くて重たい曲では…と感じていらっしゃる方も多いかもしれませんが、とても聴きやすい曲ですし、絶対に皆さんに楽しんでもらえる曲だと思います。
フランスでも何度かこの3番を演奏しましたが、「一般のお客さんたちは飽きてしまわないかな~最後まで聴いて下さるかしら?」
などと最初は考えて、ちょっと心配でした。
ところが、曲が終わるや否やは、「ブラボー!」の声に包まれて、ホッと安心しました。
フランス人は自分の気持ちをすぐ正直に表す人種ですから、彼らが飽きずに楽しんで聴いてくれたのですから、日本人ならなお充実した時間を過ごしてもらえると信じています。
3楽章の最初の「Adagio Cantabie」は、弾いている本人も気持ちよくなってしまいますし、これだけの音の中でこれほど深く感動を与えることができる、ベートーヴェンの作曲技法に感嘆しています。
ベートーヴェンは、モーツァルトに対してコンプレックスを持っていましたが、モーツァルトにはない、ベートーヴェンの不思議な力を感じます。
モーツァルトは、チェロのためのソナタを一曲も作曲してくれなかったから、その分、ベートーヴェンが5曲も作ってくれたのかも知れません。
ベートーヴェンに感謝しています!
では、また日本の春のコンサートツアーでお目に掛かれますのをマキ&ナオは、楽しみにしています。
素敵な春をお過ごし下さいね!